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黄金餅   
−こがねもち−

 勧善懲悪,修身の教科書に載るような作品を作った圓朝からすると異形の落語.登場人物の名が違ったり,餅屋を開いたのが目黒でなく芝金杉であったり,現行の演じ方とはかなり異なっている.貧乏長屋も芝にあるため,志ん生(5)が演じてもくたびれない.

 大あらすじ
 金に気が残って死ねない源八,餅に金を詰めて丸飲みし絶命.金兵衛,焼き場の骨あげでその金を手に入れ餅屋をはじめる.
芝将監殿橋

 はなしの足あと
 願人坊主の長屋と黄金餅の店は芝,寺は麻布の三軒家に設定してある.現行の演出では図の点線で描いたように,下谷の山崎町にある西念の長屋から麻布絶江まで早桶をかついでいく道中付けが長々と語られる.さらには桐ヶ谷の焼場へ行く道中付けがつくこともある.

 はなしの人びと
金兵衛 きんべえ 金山寺屋.芝将監殿橋.現行では下谷山崎町.
源八 げんぱち 願人坊主.現行では西念.

掲載 090101

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