| 地点名 | 
      この1題・登場回数 | 
      位 置 | 
      備 考 | 
      写真と撮影年 | 
  
  
    | 千歳烏山 | 
    ちとせからすやま | 
    紙飛行機イブ(円丈落語全集1, 円丈全集委員会 (2016)) など | 
    世田谷区南烏山,北烏山 | 
    作者である三遊亭円丈の貧乏時代の枕に登場する.千歳烏山の寺町には名墓が多い.例えば,5代目圓生・6代目圓生(永骼宦j,棋士名人升田幸三(常栄寺),江戸名所図会の長谷川雪旦(幸龍寺),浮世絵師の喜多川歌麿(専光寺),中沢道二(妙寿寺)など.心学講釈の滑稽を描いた「中沢道二」という珍しい落語がある. 
"大学は明治で世田谷の千歳烏山に下宿をしました"(紙飛行機イブ) | 
    長谷川雪旦墓 | 
      | 
    2009 | 
  
  
    | 砧東宝撮影所 | 
    きぬたとうほうさつえいしょ | 
    怪獣忠臣蔵(快楽亭ブラックの放送禁止落語大全, 洋泉社(2006)) | 
    世田谷区成城1 | 
    東宝砧撮影所.現在は東宝スタジオという.「怪獣忠臣蔵」の用例のようにゴジラ,モスラなどの怪獣物や黒澤明作品を撮影した.本当に「怪獣忠臣蔵」というタイトルで映画が企画されたが,「怪獣総進撃」として公開された.悪役のキングギドラを操るのは,キラアク(吉良悪)星人! 
"砧東宝撮影所の倉庫の中でクモの巣を張られ、じっと何十年も耐えなければいけないのだ"(怪獣忠臣蔵) | 
    東宝スタジオ | 
      | 
    2009 | 
  
  
    | 松沢病院 | 
    まつざわびょういん | 
    ライオン(講評判全集1:02) など 3件3題 (東京3件) | 
    世田谷区上北沢2 | 
    松沢村に移転してきた公立精神病院である松沢病院を指す.敷地内には沿革碑がある.蘆原将軍こと葦原金次郎はもっとも有名な患者で,その言動は図らずも当時の社会体制の風刺になり,大衆の人気を得た.墓は豪徳寺にあり,戒名は至天院高風談玄居士.以前訪れた時よりも他の墓石と寄せ集められていた. 
"尤も、松沢村の方へ行くと"(ライオン) | 
    蘆原将軍之墓 | 
      | 
    2008 | 
  
  
    | 松陰神社:石灯籠 | 
    いしどうろう | 
    天のくら(冨士,14(3) (1941)) | 
    世田谷区若林4-35 | 
    安政の大獄で獄死した吉田松陰を,門人の高杉晋作らが毛利藩の所領に改葬した.明治になって松陰神社が建立された.社前には伊藤博文,山縣有朋,井上馨,桂太郎らの首相元勲の石燈籠がずらりと並んでいる.その中で乃木希典奉納の燈籠が,野村無名庵原作の「天のくら」という落語に出てくる.拝殿向かって右側の右から4本目にあたる. 
"それが何と、乃木将軍の献じた燈籠だったとよ"(天のくら) | 
    乃木希典奉納石燈籠 | 
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    2023 | 
  
  
    | 三軒茶屋 | 
    さんげんぢゃや | 
    大山詣り(柳家小満ん口演用「てきすと」1, てきすとの会(2015)) | 
    世田谷区三軒茶屋 | 
    大山詣りの道中の説明.大山道(玉川通り)と登戸道(世田谷通り)の分岐にあたり,三軒の茶屋があったことに由来する.今も交差点に不動像の乗った道標が置かれている.正面に大山道,左側に右富士世田谷登戸道とある.茶屋の一つ,田中屋は茶沢通りに面した田中屋陶苑につながっている.近くには,移転してきた目青不動の教学院があり,五色不動めぐりでも訪れる場所. 
"新宿から甲州街道、厚木道を経て、途中、三軒茶屋の処で大山道へ入りまして"(大山詣り) | 
    三軒茶屋大山道道標 | 
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    2017 | 
  
  
    | 駒沢 | 
    こまざわ | 
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    世田谷区駒沢 | 
    書籍ではなくムックだが,立川志の輔演じる「となりの喧嘩」(今おもしろい落語家ベスト50,文藝春秋 (2009))に登場する.曹洞宗の学林に由来する駒澤大学は,大正期に駒沢に移転してきたことによる名前.ギザギザのフォルムをした耕雲館(駒澤大学禅文化歴史博物館)は,都歴史的建造物.「黄金餅」の鐃鉢(にょうはち)を鳴らす体験ができる. 
"投稿ビデオ大賞に選ばれたのは、世田谷区駒沢にお住まいの奥様"(となりの喧嘩) | 
    駒澤大学耕雲館 | 
      | 
    2011 |