|  四国地方 | 
    
    
      | 地点名 | 
    この1題・登場回数 | 
    位 置 | 
    備 考 | 
      写真と撮影年 | 
    
  
    | 四国 | 
    しこく | 
    崇徳院(青三木助:04) など 62件42題 (圓朝4件, 東京44件, 上方14件) | 
    四国地方 | 
    相模から四国へだとォ.花見客でごった返す中での空耳.叔父さん,花見の趣向だよ〜. 
四国を舞台とする落語は,ほぼ「田能久」1話になる.素人ながら芝居自慢の田能久さんは,宇和島の歌舞伎興行に声がかかる. 
"きのうの朝九州代表が発ってねェ、あたしが四国代表でね……都市対抗だね、まるで"(崇徳院) | 
    四国村農村歌舞伎舞台 | 
      | 
    2015 | 
  
  
    | 四国霊場 | 
    しこくれいじょう | 
    雑穀八(三一上方2:35) など 29件14題 (圓朝3件, 東京7件, 上方19件) | 
    四国地方 | 
    四国全域にわたる八十八ヶ所霊場.うち立江寺,弥谷寺,善通寺,八栗寺,志度寺が落語に登場する. 
"町内へ奉加帳を廻して金を集めて四国詣りをさした"(雑穀八) | 
    満願大窪寺宝杖堂 | 
      | 
    2010 | 
  
  
    | 瀬戸内海 | 
    せとないかい | 
    バスガール(普通名作5:27) など 8件7題 (東京5件, 上方3件) | 
      | 
    "うつる景色は宮嶋や、鏡のごとき瀬戸の海"(バスガール) | 
    瀬戸大橋遠望 | 
      | 
    2010 | 
  
  
      |  徳島県 | 
    
    
      | 地点名 | 
    この1題・登場回数 | 
    位 置 | 
    備 考 | 
      写真と撮影年 | 
    
  
    | 徳島県 | 
    とくしまけん | 
    田能久(こずえ子ども06:08) など 3件1題 (東京3件) | 
    徳島県 | 
    徳島県の落語地名は,鳴門から海沿いを下り,一気に山間部へ抜けるルートを取る. 
徳島市など各地で開かれるお盆の阿波踊りは,100万人以上の観客を集める.下駄履きで編み笠かぶった女踊り,尻からげして腰を落とした男踊りを描いた竹人形は,細かいところまで手が込んでいる.エライやっちゃエライやっちゃのシャッフルビートが聞こえてくるようだ.踊る阿呆に見る阿呆,同じ阿呆なら踊らにゃ損そん.天覧に預かったとき,この歌詞が変えられたとか. 
"昔、阿波の国と申しますから今の徳島県に、田能村という村がありました"(田能久) | 
    阿波踊り竹人形 | 
      | 
    2022 | 
  
    
    | 阿波 | 
    あわ | 
    田能久(青圓生11:10) など 27件10題 (東京19件, 上方8件) | 
    徳島県 | 
    運慶の出身地は,落語の「左甚五郎」の説によると,阿波1票,安房2票. 
阿波の土柱は,ロッキー山脈,イタリアの南チロルとならんで世界三大奇勝と言われる.長い年月をかけて浸食されてできた景観は,阿波国の宝.なお,日本三大奇勝には,香川県の寒霞渓が選ばれており,土柱は選から漏れている. 
"阿波へまいりますと、阿波人形芝居、阿波踊り、阿波浄瑠璃……と、さまざまございます"(田能久) | 
    阿波の土柱 | 
      | 
    2020 | 
  
  
    | 鳴門 | 
    なると | 
    求婚広告(楽々新作お笑い:11) など 3件3題 (東京3件) | 
    鳴門市 | 
    新作落語2件と「芝居風呂」に鳴門が登場する.鳴門がつくものと言えば,鳴門のうず潮,灰干しワカメに鳴門金時.うず潮は観光船だけでなく,大鳴門橋の渦の道の足もとにあるガラス床を通して見下ろせる. 
"船で鳴戸を通って徳島から四国見物をして"(求婚広告) | 
    鳴門のうず潮 | 
      | 
    2007 | 
  
  
    | 中山 | 
    なかやま | 
    生中継 源平(レオ三枝1:10) 1件1題 (上方1件) | 
    板野郡板野町〜鳴門市か | 
    『平家物語』の中,義経軍の大坂越と屋島の戦の回想場面で"中山越え"とある.この部分を引用したのだろう.最高部は鳴門市と板野町との境だが,県境の大坂峠を越えると引田の町が一望される.大阪越は,文化庁の歴史の道にも選ばれている. 
"阿波と讃岐中山を越え、引田の浜辺"(生中継 源平) | 
    大坂峠 | 
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    2010 | 
  
  
    | 徳島 | 
    とくしま | 
    胴乱幸助(阪大上方06:1) など 23件8題 (東京20件, 上方3件) | 
    徳島市 | 
    徳島と言えば,8月の阿波踊りで盛り上がるが,どんどろ大師での親子別れの「傾城阿波鳴門」も忘れてはいけない.「寝床」の旦那が思わず語りたくなる名場面.阿波十郎兵衛屋敷跡では,人形浄瑠璃の展示に加え,実演もある.阿波十郎兵衛の墓は近くの宝生寺にある.側面には,おつるの戒名,佳涼貞順の文字も彫られている. 
"あの人はな。徳島の人や。初めて大阪へ来た時には天びん棒の先へ、天保銭を三枚括りつけて"(胴乱幸助) | 
    傾城阿波鳴門 | 
      | 
    2016 | 
  
  
    | 勝浦 | 
    かつうら | 
    生中継 源平(レオ三枝1:10) 1件1題 (上方1件) | 
    小松島市 | 
    現在の小松島.逆櫓の激論のあと,義経軍が上陸した地.背後から平家水軍を一気に攻めた.勢合がその場所だという.阿波赤石駅そばの踏切のところに,勢合とだけ書かれた碑が立っている.また,内陸になるが四国霊場恩山寺のそばに源義経上陸の地碑がぽつんとある. 
"阿波の勝浦に着き、わずか百五十騎が一団となって"(生中継 源平) | 
    源義経上陸地碑 | 
      | 
    2020 | 
  
  
    | 田能村 | 
    たのむら | 
    田能久(講明治大正4:32) など 18件1題 (東京18件) | 
    小松島市田野町か | 
    徳島在田能村の久兵衛ということで表記は異なるが,恩山寺道にある田野をあててみた. 
"阿波国徳島の在、田能村というところがございます"(田能久) | 
    田野集落 | 
      | 
    2020 | 
  
  
    | 立江 | 
    たつえ | 
    天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) | 
    小松島市 | 
    立江の道ばたに,こんなんありました. 
"阿波の国は立江"(天王寺詣り) | 
    立江の路傍 | 
      | 
    2000 | 
  
  
    | 地蔵堂 | 
    じぞうどう | 
    天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) | 
    小松島市立江町 | 
    高野山真言宗別格本山立江寺.四国八十八ヶ所第19番札所.本尊は行基作と伝える地蔵菩薩.1974年の火災で,本堂ほかを焼失した.現在,大師堂,多宝塔,護摩堂や肉付鐘の緒を収めるお堂はあるが,噺に出てくる参籠所は見つからなかった. 
"躄りでも足が立江の地蔵堂御籠所は左縁側"(天王寺詣り) | 
    立江寺 | 
      | 
    2020 | 
  
  
    | 池田高校 | 
    いけだ | 
    タイム折伏(ワニ文庫:05) 1件1題 (東京1件) | 
    三好市池田町ウヱノ2834 | 
    池田高校は実在する.名物監督の蔦監督が率いた高校野球の強豪だった.1982夏,1983春,1986春の3回優勝しており,3基の優勝記念碑が校庭にならんでいる. 
"甲子園には行きません。四国の池田高校と当たってしまうからです"(タイム折伏) | 
    第58回選抜大会優勝記念碑 | 
      | 
    2008 | 
  
  
    | 祖谷溪 | 
    いやだに | 
    がまの油(青圓生13:15) など 4件2題 (東京2件, 上方2件) | 
    三好市 | 
    旧三好郡西祖谷山村あたり.秘境の例で使用される.途中までバスに乗ってあとは歩いたが,バスが通れると思えないほど道が狭い狭い.途中には谷底に向かって放尿する小便小僧がいる.かずら橋や祖谷そばが名物.箸でたぐろうとするとぽろりと折れるそば粉だくさんの麺. 
"弘法さまの石芋というて、弘法さんが、四国の祖谷谷というところへござった"(がまの油) | 
    祖谷のかずら橋 | 
      | 
    1999 |