|  西淀川区 | 
    
    
      | 地点名 | 
    この1題・登場回数 | 
    位 置 | 
    備 考 | 
      写真と撮影年   | 
    
  
    | 佃村 | 
    つくだむら | 
    佃祭(柳家小満ん口演用「てきすと」 21, てきすとの会 (2016)) | 
    西淀川区佃 | 
    「佃祭」のマクラで,江戸の佃島に移り住んだ大阪の佃村について説明している.徳川家康が江戸に入府するにあたり,佃島に漁民が入植した.佃の田蓑神社には,佃漁民ゆかりの地碑が建てられた. 
"徳川幕府が開かれると同時に、摂津の国の佃村から漁民が移住して参りまして"(佃祭) | 
    佃漁民ゆかりの地碑 | 
      | 
    2023 | 
  
  
      |  淀川区 | 
    
    
      | 地点名 | 
    この1題・登場回数 | 
    位 置 | 
    備 考 | 
      写真と撮影年   | 
  
  
    | 十三の渡 | 
    じゅうそうのわたし | 
    池田の猪買い(創元米朝1:06) など 6件1題 (上方6件) | 
    淀川区〜北区 | 
    旧中津川の渡.能勢街道,西国街道にあたる.1878(明治11)年,渡しにかわって,有料の木橋が架けられた.現在は,新淀川の拡幅により,長大な十三大橋が架かっている.十三大橋の淀川区側部分が,かつての十三の渡しにあたる.南詰に常夜燈が,北詰の土手に十三の渡しの説明板がある. 
"十三の渡し、三国の渡しと、渡しを二つ越える"(池田の猪買い) | 
    十三渡し跡碑 | 
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    2021 | 
  
  
    | 十三 | 
    じゅうそう | 
    大阪名所 四季の夢(三一上方2:31) など 5件5題 (上方5件) | 
    淀川区十三本町あたり | 
    十三(じゅうそう).サツキの名所として使われたが,それは過去のもの.藤田まことのフレーズ,"十三の姐ちゃん"はまだまだ廃らない模様.『浪花百景』では,瓢箪に酒を詰めて野遊びに出かけた男女が通り雨にあったのだろう.虹がでて,女性が傘をたたんでいる.背後では,早くも農夫が水車を踏んで,野良仕事に精を出している. 
"十三のサツキも盛りであろう。十三の土産に焼餅を買うて"(大阪名所 四季の夢) | 
    十三中道(浪花百景) | 
      | 
    2021 | 
  
  
    | 焼餅屋 | 
    やきもちや | 
    馬場の狐(三一上方2:37) 1件1題 (上方1件) | 
    淀川区新北野1 | 
    十三名物の焼き餅.今里屋久兵衛の十三焼は,白とヨモギの2種類がある.享保12(1727)年創業の店が,十三大橋北西詰めで長く営業していた.渡し船や橋を渡ってくる旅人の時代から,写真のように車の往来ばかりになり,2009年には土手下に店舗を移転することになった.いつの間にか,十三駅構内の売店を追い出され,改札口そばの店舗も別の店になってしまった. 
"おれとこは北の十三や、焼餅やの近所で、つまらん屑屋をやってるネ"(馬場の狐) | 
    十三焼今里屋久兵衛 | 
      | 
    2003 | 
  
  
    | 新大阪駅:千成びょうたん | 
    せんなりびょうたん | 
    神も仏もアルマジロ(白水中島らも:2) 1件1題 (上方1件) | 
    淀川区西中島5-16 | 
    新大阪駅構内の待ち合い場所の目印.おもに団体さん用か.上野の巨大パンダや渋谷のモヤイ像のごとし.写真を撮るのは恥ずかしかった. 
"六時に新大阪の千成びょうたんの前で待ち合わせ"(神も仏もアルマジロ) | 
    千成びょうたん | 
      | 
    2021 | 
  
  
    | 三国の渡 | 
    みくにのわたし | 
    池田の猪買い(創元米朝1:06) など 6件1題 (上方6件) | 
    淀川区西三国4〜豊中市三国 | 
    「池田の猪買い」の道中づけ.川は神崎川.山城・摂津・播磨の三国に通じているので三国とつけられた.明治初年に三国橋が架橋され,渡しも廃止された. 
"あっちで尋ね、こっちで尋ね、十三の渡しも三国の渡しも越えます"(池田の猪買い) | 
    三国橋 | 
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    2022 | 
  
  
    | 長柄橋 | 
    ながらばし | 
    虫干(玄文珍日本:08) 1件1題 (東京1件) | 
    淀川区か | 
    長柄橋架橋にあたり人柱の提案をしたところ,自らがその特徴を持っていたため犠牲になった巌氏.娘はその日から言葉を発しなくなった.物言わじ父は長柄の人柱鳴かずば雉子もうたれざらまじ.長柄橋の位置は定まっていない.巨大な人柱碑は,淀川区東三国1-5の大願寺の敷地にある.敷地には入れないが,道路から見ることができる.長柄の橋は,多くの歌にうたわれるほか,能因法師が長柄橋の鉋屑を所持していたという. 
"長柄の橋のかんな葛だと言って見せたら能因は喜んで"(虫干) | 
    長柄人柱巌氏碑 | 
      | 
    2022 | 
  
    
      |  東淀川区 | 
    
    
      | 地点名 | 
    この1題・登場回数 | 
    位 置 | 
    備 考 | 
      写真と撮影年   | 
    
    
    | 崇禅寺馬場 | 
    そうぜんじばば | 
    崇禅寺馬場(騒人名作03:24) など 3件2題 (上方3件) | 
    東淀川区東中島5-27 | 
    正徳5(1715)年,崇禅寺門前の馬場で,遠城・安藤兄弟が仇の生田伝八郎に返り討ちにあった.浄瑠璃にはじまり,映画や,こうして落語にもなっている.打てば響く感じで,崇禅寺行き→ああ,返り討ちと言われたことがある.落語とは無関係に,この手の話が根づいているところが嬉しい.崇禅寺境内に兄弟の墓が,常称寺(奈良県郡山市)に生田伝八郎の墓がある. 
"ここは名高い、崇禅寺馬場じゃ。道理で、返り討ちに出会うた"(崇禅寺馬場) | 
    遠城兄弟の墓 | 
      | 
    2016 | 
  
  
    | 柴島 | 
    くにじま | 
    崇禅寺馬場(騒人名作03:24) 1件1題 (上方1件) | 
    東淀川区柴島 | 
    崇禅寺(そうぜんじ)駅も読みにくいが,阪急千里線の柴島(くにじま)駅も難読.柴島の堤は,白布の晒し場として有名で,『浪花百景』や『淀川両岸一覧』の画題に選ばれている.木綿の白布を天日にさらす様子が,雪景色のように見えたという.写真の碑は,柴島神社(柴島3-7)の裏手にある. 
"崇禅寺馬場という所は(中略)名前も柴島と替わりまして"(崇禅寺馬場) | 
    柴島晒ゆかりの地碑 | 
      | 
    2022 | 
  
  
    | 水源地 | 
    すいげんち | 
    崇禅寺馬場(騒人名作03:24) 1件1題 (上方1件) | 
    東淀川区柴島1, 2 | 
    この水源地は,柴島浄水場のこと.1914(大正3)年に完成した.創業当時のポンプ場が水道記念館となっている. 
"大阪市民四百万の飲料水を配給する水道の水源地もございます"(崇禅寺馬場) | 
    水道記念館 | 
      | 
    1997 | 
  
  
    | 長柄川 | 
    ながらがわ | 
    崇禅寺馬場(騒人名作03:24) 1件1題 (上方1件) | 
    東淀川区あたり | 
    長柄あたりの中津川の別称.崇禅寺へと向かう道中の描写.淀川放水路の河川改修で,図にあるような地形は変わってしまった.淀川(大川)と中津川(新淀川)との分流部には,三ツ頭と呼ばれる岬が北に伸びていた.それを削ってまっすぐな新淀川が開通しており,現在の長柄橋が架かっている.歌枕として知られたいにしえの長柄橋は失われており,跡かたもながらときけど歌人の口にはかかる橋ばしらかな(江戸 行成),とある.ということは,新米強盗は,わざわざ渡し船に乗って崇禅寺に向かったことになる. 
"先刻、長柄川が、ゴウゴウと音がしていましたのは、アラ、いびきかいてましたんだすなア"(崇禅寺馬場) | 
    長柄三ツ頭 長良川 同渡口(淀川両岸一覧) | 
      | 
    2021 | 
  
  
    | 江口 | 
    えぐち | 
    お跖の伝(柳家小満ん口演用「てきすと」<拾遺> 6, てきすとの会 (2021)) | 
    東淀川区南江口3 | 
    夜鷹のお跖を題材にした柳家小満んの落語に,江口が出てきた.今では想像もつかないが,神崎川の河港で,京との結節点だった.江口の里で雨に遭った西行が宿を借りようとしたところ,遊女妙に断られ,問答歌を詠んだ.世の中を厭うまでこそ難からめ仮の宿りを惜しむ君かな(西行).世を厭う人とし聞けば仮の宿に心止むなと思うばかりぞ(江口 妙).能の「江口」では,江口の君は普賢菩薩となって西の空へ消えてゆく.普賢院寂光寺に江口君堂と君塚・西行塚,歌碑などがある.阪急上新庄駅からひんぱんにバスが出ている. 
"西行の身を思いやりし江口の遊女・妙の情も、自ずから分かろうというもの"(お跖の伝) | 
    君塚・西行塚と江口君堂 | 
      | 
    2022 | 
  
    
        
       不明・架空 | 
    
    
      | 地点名 | 
    この1題・登場回数 | 
    位 置 | 
    備 考 | 
      写真と撮影年   | 
    
    
    | ぼてじゅう | 
    ぼてじゅう | 
    大阪レジスタンス(レオ三枝6:10) 1件1題 (上方1件) | 
    大阪市など | 
    大阪を発祥地とするお好み焼きチェーン店.社名は大阪フードでいいのかな. 
"腹減ったさかい言うて『ぼてじゅう』の豚玉のお好み食うて"(大阪レジスタンス) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 萱村 | 
    かやむら | 
    商売根問(講ス文庫上方:043) 1件1題 (上方1件) | 
    不明 | 
    大阪北方とのこと.これだけでは手がかり少ない.萱野ではとも. 
"大阪を北の方へ行くと、萱村というのがあるな"(商売根問) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 北大阪 | 
    きたおおさか | 
    人間の子(国書レコード:76) 1件1題 (上方1件) | 
    不明 | 
    大阪市内かどうか? 確かに北大阪と言うことはある. 
"私の方はこの北大阪に工場のございます、日本製粉会社でございまして"(人間の子) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 信楽 | 
    しがらき | 
    淀川(阪大上方13:1) 1件1題 (上方1件) | 
    不明 | 
    「淀川」のマクラに出てくる料理屋. 
"昔ははり半の吸物、信楽の刺身、入船の黒豆"(淀川) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 四遊廓 | 
    しゆうかく | 
    花捻ぢ(新和上方復刻:16) 1件1題 (上方1件) | 
    不明 | 
    妓楼らしいが未詳. 
"当日は四遊廓の芸妓が三四十人飲めや唄えの大騒ぎ"(花捻ぢ) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 門跡 | 
    もんぜき | 
    片袖(騒人名作03:10) 1件1題 (上方1件) | 
    不明 | 
    三遊亭圓馬演.東京では浅草の本願寺だが,上方で言う門跡はどこか?. 
"今度門跡様にお参りしたら一遍のお経でも上げて頂こうと貯めておきましたこのお金"(片袖) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 若竹屋 | 
    わかたけや | 
    たちぎれ線香(創元米朝4:07) など 2件1題 (上方2件) | 
    不明 | 
    小糸との比翼紋の三弦をあつらえた三味線屋. 
"小糸の紋が比翼になったやつが胴についた、あの三味線が若竹屋から届いた"(たちぎれ線香) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 若村屋 | 
    わかむらや | 
    たちぎれ線香(三一上方1:03) 1件1題 (上方1件) | 
    不明 | 
    小糸との比翼紋の三弦をあつらえた三味線屋. 
"比翼紋の三味線を若村屋からできたというて持ってまいりました"(たちぎれ線香) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 赤岩 | 
    あかいわ | 
    人情十手捕縄(近代文藝捕物:08) 1件1題 (上方1件) | 
    架空 | 
    江戸日本橋大伝馬町の駕籠屋ではなく,大阪の駕籠屋とのこと.それにしても,以下数件の『狐の仇討』の地名・店名はひどすぎる.激怒. 
"権十言うたら赤岩切っての駿足や"(人情十手捕縄) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 花月デパート | 
    かげつでぱーと | 
    焼酎はいらんかねえ(レオ三枝5:07) 1件1題 (上方1件) | 
    架空 | 
    吉本の多角経営か. 
"ただいま花月デパート開店致しました"(焼酎はいらんかねえ) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 角海老 | 
    かどえび | 
    人情十手捕縄(近代文藝捕物:08) 1件1題 (上方1件) | 
    架空 | 
    吉原の大見世角海老楼ではなく,大阪富田の遊郭とのこと. 
"今日富田の角海老に駆け込んで"(人情十手捕縄) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 十の字 | 
    じゅうのじ | 
    人情十手捕縄(近代文藝捕物:08) 1件1題 (上方1件) | 
    架空 | 
    江戸の有名な駕籠屋ではなく,大阪の駕籠屋とのこと. 
"十の字が勝つか、赤岩が勝つか"(人情十手捕縄) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 浄増寺 | 
    じょうぞうじ | 
    植木屋娘(講古典上方2:06) など 2件1題 (上方2件) | 
    架空 | 
    "近所に浄増寺というお寺がございまして"(植木屋娘) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 常念寺 | 
    じょうねんじ | 
    腕喰い(三一上方2:19) 1件1題 (上方1件) | 
    架空 | 
    上町に設定. 
"裏の常念寺の墓地へ飛下りて石碑の間で夜中にバリバリバリ"(腕喰い) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 真正院町 | 
    しんせいいんちょう | 
    伊勢音頭(近代文藝捕物:07) 1件1題 (上方1件) | 
    架空 | 
    天王寺区の真法院町のもじりか,はたまた誤りか. 
"天王寺区真正院町の"(伊勢音頭) | 
      | 
      | 
      | 
  
  
    | 富田 | 
    とみた | 
    人情十手捕縄(近代文藝捕物:08) 1件1題 (上方1件) | 
    架空 | 
    飛田のもじりだろう. 
"今日富田の角海老に駆け込んで"(人情十手捕縄) | 
      | 
      | 
      |