|  想像地名 | 
    
    
      | 地点名 | 
    この1題・登場回数 | 
位 置 | 
備 考 | 
写真と撮影年 | 
| 天の浮橋 | 
    あまのうきはし | 
    神代物語(新風上方:19) など 2件2題 (東京1件, 上方1件) | 
想像地名 | 
イザナギ・イザナミが,天の浮橋に立って国造りを行った.最初に生まれたのがおのころ島.南あわじ市のおのころ島神社の西400mには,天浮橋の碑がある. 
"やってきましたのが、天地の境にあります天の浮橋"(神代物語) | 
天浮橋碑 | 
  | 
2007 | 
| 天の安の河原 | 
    あまのやすのかわら | 
    松山鏡(柳家小満ん口演用「てきすと」 25, てきすとの会 (2017))など | 
想像地名 | 
天安河原.小満ん師の枕に登場.アマテラスが天岩戸に隠れたピンチに際して,八百万神が集まって相談した場所.高千穂の天岩戸神社から岩戸川をさかのぼったところに,天安河原と神々を祀る仰慕窟がある. 
"天の安の河原で八百万の神が相談して"(松山鏡) | 
天安河原仰慕窟 | 
  | 
2019 | 
| 天岩屋 | 
    あめのいわや | 
    古事記談(柳家小満ん口演用「てきすと」 3, てきすとの会 (2015))など | 
想像地名 | 
日本神話.天の岩戸の用例も合した.アマテラスが高天原にある岩屋に隠れ,世界が暗黒になる.その候補地は日本各地にある.高千穂町の天岩戸神社では,30分に1回,天岩戸遙拝所を案内してくれる.拝殿を回り込むと,岩戸川の対岸の崖に岩屋の入口が見える.横18m奥行き9mとのこと.天照大神を祀る東本宮では,天鈿女命が回転ダンスして迎えてくれた. 
"天の岩戸にお隠れになった太陽神でもある天照大神"(千早振る) | 
天岩戸神社東本宮天鈿女命 | 
  | 
2019 | 
| 鬼ヶ島 | 
    おにがしま | 
    桃太郎(講昭和戦前3:23) など 23件8題 (圓朝1件, 東京19件, 上方3件) | 
想像地名 | 
おとぎ話でおなじみで,落語の「桃太郎」にも登場する.写真のように高松から船で20分のゆるい鬼ヶ島(女木島)もある. 
"鬼ヶ島なんて所はないんだよ、お父っつぁん。俺もないと思ったよ"(桃太郎) | 
鬼ヶ島大洞窟 | 
  | 
2008 | 
| 鬼が城 | 
    おにがじょう | 
    庚申待(新風明治:02) 1件1題 (東京1件) | 
想像地名 | 
実在地名かどうか不明.「庚申待」は,談洲楼燕枝が残した数少ない落語で,ほかの演者の「宿屋の仇討」にくらべて,珍しい地名が出てくる.鉄拐は,兵庫県一ノ谷の鉄拐峰が「源平」に出てくる.三重県南端に奇勝鬼ヶ城がある. 
"おれが鬼が城から鉄拐へ行く山続きの谷間へはいったところ"(庚申待) | 
鬼ヶ城(三重県) | 
  | 
2007 | 
| 鬼界ヶ島 | 
    きかいがしま | 
    俊寛(吉本笑賣往來09:1) など 3件3題 (東京1件, 上方2件) | 
想像地名 | 
新作「俊寛」に出てくる鬼界ヶ島は九州の島.京都鹿ヶ谷の山荘に俊寛ら3人が集まり,謀反の密談を行う.荷担した平康頼・藤原成経の2人は赦免されるが,自分一人は絶海の孤島に取り残される.俊寛流刑地は硫黄島,喜界島(鹿児島県),医王島(長崎県)の3候補ある.写真は喜界島の俊寛墓. 
"俊寛が鬼界ヶ島の巌頭に立って平家を呪うあの台詞いい文句だなあ"(俊寛) | 
俊寛墓 | 
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2007 | 
| 喜見城 | 
    きけんじょう | 
    九州吹戻し(騒人名作06:09) 1件1題 (東京1件) | 
想像地名 | 
帝釈天の住む城.須弥山の山頂にある. 
"高い波の来る時には(中略)梵天帝釈天の住む喜見城へ打ち上げられるかと思うばかり"(九州吹戻し) | 
喜見城額 | 
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2020 | 
| 極楽 | 
    ごくらく | 
    臆病源兵衛(講明治大正4:23) など | 
想像地名 | 
登場回数は数えていない.仏教で説く浄土.天上か西方十万億土にあるとされる.湯船の中など,この世にも存在する.明知鉄道の極楽駅は,2019年に朱色の駅舎にリニューアルされて,観光資源化に力を入れている.以前は極楽行きの切符が人気だったが,もらった老人にはイヤミにしか感じないかも. 
"寺に鬼か何か居れば地獄に違ひ無いが……何も居ない所を見れば極楽極楽……蓮池は花盛りだ"(臆病源兵衛) | 
明知鉄道極楽駅 | 
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2010 | 
| 賽の河原 | 
    さいのかわら | 
    朝友(講明治大正3:14) など 10件8題 (東京7件, 上方3件) | 
想像地名 | 
地蔵和讃−これはこの世のことならず,死出の山路の裾野なる,賽の河原の物語.一つ積んでは父のため,二つ積んでは母のため.積んでは崩すハノイの塔. 
"この賽の河原はご案内の通りお小児の参ります所でござります"(朝友) | 
賽の河原の石積み | 
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2009 | 
| 三途の川 | 
    さんずのかわら | 
    地獄八景亡者戯(創元米朝4:03) など 45件30題 (圓朝3件, 東京30件, 上方12件) | 
想像地名 | 
この川を渡ったら冥土.渡し賃は六文と伝えているため,紙の六文銭が棺に入れられるが,実際は死にようによって値段が決まってくるのでご注意. 
"三途の川とかいう川が流れててな、そこに柳みたいな木が一本立ってて"(地獄八景亡者戯) | 
三途川(恐山) | 
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2009 | 
| 地獄 | 
    じごく | 
    幽女買い(柳家小満ん口演用「てきすと」 6, てきすとの会 (2015))など | 
想像地名 | 
落語では,「地獄廻り」「地獄八景」「幽女買い」「臆病源兵衛」など多くの作品に地獄が登場する.登場回数は数えていないが,間違いなく極楽よりも多い.仏教で説く罪を負った死者が落ちる世界で,焦熱地獄とか無間地獄とか,罪によって8つのランクがある.地下深くとかこの世の果てにあるとされる.噴気の満ちた山中,淫売宿や満員電車など,この世にも存在する.1月と7月には地獄の釜のふたが開くので,「藪入り」が行われる.別府温泉では,地獄廻りが観光の定番になっている. 
"どうせこの野郎は極楽へ行ける野郎じゃねえ"(幽女買い) | 
地獄極楽絵解(深川法乗院) | 
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2015 | 
| 須弥山 | 
    しゅみせん | 
    厄払い(立文楽2:05) など 13件7題 (圓朝1件, 東京12件) | 
想像地名 | 
仏教観による世界の中心の高山.その高さは,八万由旬とされる.庭園に高く築きあげた岩山を須弥山と名づけることがある.写真のものは,姫路市の霊園にある須弥山. 
"西の海へと思いども、蓬莱山のことなれば、須弥山の方ィさらァりさらり"(厄払い) | 
須弥山(兵庫県) | 
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2017 | 
| 高天原 | 
    たかまがはら | 
    一眼国(現代思潮不思議10:2) など 2件2題 (東京1件, 上方1件) | 
想像地名 | 
神々の住む天上の土地.写真は奈良県御所市にある高天原とされる土地で,橋本院そばに碑があるほか,延喜式明神大社の高天彦神社がある. 
"高天原に神づまりまします神漏岐、神漏美の命をもちて、日向の国は橘の小門"(一眼国) | 
高天原碑 | 
  | 
2009 | 
| 常盤 | 
    ときわ | 
    雁風呂(講明治大正2:22) など 4件1題 (東京4件) | 
想像地名 | 
「雁風呂」の画題を水戸光圀公が尋ねる.屏風に書かれた紀貫之の和歌"秋は来て春帰り行く雁の羽交いやすめぬ函館の松"からすれば,寒い国からやってくる冬鳥でないとおかしい.常盤の国は乾の方角にあるとされている.常盤の松のように,常盤には永遠,常緑,豊穣のイメージもある.常磐もときわだが,これは茨城県のこと.常葉はとこはで,橘のような常緑樹.ややこしい. 
"日本を離れました海の向かいの国に、常盤の国という暖国が有るそうにございます"(雁風呂) | 
常磐神社 | 
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2020 | 
| 女護ヶ島 | 
    にょごがしま | 
    女護が島(立艶笑文庫3:56) など 15件8題 (圓朝1件, 東京9件, 上方5件) | 
想像地名 | 
女性ばかりが住んでいるのに,なにぶん掃除がゆきとどかない島.南洋にあるらしく,『好色一代男』の世之介が探検した.ついに長崎県の対馬で発見! と思ったら"めごしま"だった. 
"ほなまァ、西のほうィ行け(中略)端といえば端にちがいないナ、ここは長崎やさかいなア"(女護が島) | 
女護島への道案内 | 
  | 
2014 | 
| 白玉楼 | 
    はくぎょくろう | 
    片棒(青金馬:09) など 5件1題 (東京5件) | 
想像地名 | 
死者の行く建物の意.「片棒」で,赤螺屋の主人への弔辞の文句にしか出てこない. 
"ついに白玉楼中の人となり、今また山車の人形となる。ああおもしろきかな"(片棒) | 
白玉楼中の人 | 
  | 
2020 | 
| 蓬莱山 | 
    ほうらいさん | 
    厄払い(立文楽2:05) など 12件6題 (東京11件, 上方1件) | 
想像地名 | 
蓬莱山に舞い遊ぶ鶴は十年じゃ,あ〜らめでたくない.珍しい落語「蓬莱の蚊帳」には,鶴と亀(吊ると蚊め)が舞い込む. 
"蓬莱山に舞い遊ぶ鶴は千年亀は万年"(厄払い) | 
蓬莱山(滋賀県) | 
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2015 | 
| 野馬台 | 
    やばだい | 
    新治療(講明治大正4:41) など 2件2題 (東京2件) | 
想像地名 | 
野馬台詩.日本の異称とも言えそう.日本の未来を予言する暗号漢詩で,吉備真備が玄宗皇帝の前で読まされたという.困り果てたところ蜘蛛が現れ,解読する語順を示した.東海姫氏國 百世代天工 右司爲輔翼 衡主建元功 初興治法事 終成祭祖宗 本枝周天壤 君臣定始終 谷填田孫走 魚膾生羽翔 葛後干戈動 中微子孫昌 白龍遊失水 窘急寄胡城 黄鷄代人食 K鼠食牛腸 丹水流盡後 天命在三公 百王流畢竭 猿犬稱英雄 星流飛野外 鐘鼓喧國中 青丘與赤土 茫茫遂爲空. 
"その昔吉備大臣野馬台の詩を読みし時、蜘蛛のみちびきによって読まれしと聞くが"(新治療) | 
野馬台詩 | 
  | 
2020 | 
| 瑤池 | 
    ようち | 
    おとしばなし李白(集英石川淳:02) 1件1題 (東京1件) | 
想像地名 | 
神仙思想の女仙,西王母の住む地.中国はるか西方にあるという.世界最高地を走る青蔵鉄道で行くと,西王母碑の建つ瑤池がある.能楽「西王母」は,神仙界からやって来て,三千年に一度なるという桃の実を皇帝に献上し,中国の治世をことほぐ曲. 
"おう、おまえさんはそのむかし西王母の瑤池にいたひとだね"(おとしばなし李白) | 
西王母像(妻沼聖天) | 
  | 
2016 | 
| 龍宮城 | 
    りゅうぐうじょう | 
    小倉船(創元米朝6:09) など 10件7題 (圓朝1件, 東京6件, 上方4件) | 
想像地名 | 
写真の竜宮城は,長崎県壱岐にある嫦娥島の別名. 
"霞にそびえし楼門に、大竜王宮の額を上げ(中略)竜宮や、これ。えらいとこへ出てきたで"(小倉船) | 
竜宮城入口 | 
  | 
2005 | 
| 六道の辻 | 
    ろくどうのつじ | 
    品川心中(青圓生04:03) など 22件10題 (圓朝1件, 東京15件, 上方6件) | 
想像地名 | 
あの世とこの世の境目.天・人間・修羅・畜生・飢鬼・地獄が六道.青山練兵場のところにも六道の辻があった.これや京都にある六道の辻は別項. 
"附馬でもなんでもついてくンならついてこい。六道の辻あたりで撒いてやるから"(品川心中) | 
六道の辻(京都) | 
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2005 | 
    
      |  架空地名 | 
    
    
      | 地点名 | 
    この1題・登場回数 | 
位 置 | 
備 考 | 
写真と撮影年 | 
| アンキリア国 | 
    あんきりあこく | 
    寿限無(青正蔵2:02) 1件1題 (東京1件) | 
架空 | 
「寿限無」のパイポは,普通は中国にあった国名とされるが,この演出ではアンキリア国にパイポという人物がいたという."あんけらそ"に通じる名前. 
"昔ねェ、唐にアンキリア国という国があって、そこにパイポという王様があって"(寿限無) | 
  | 
  | 
  | 
| 入れ替の峰 | 
    いれかえのみね | 
    質屋合戦(大空SP04:34) 1件1題 (東京1件) | 
架空 | 
「遣繰軍記」などと題する噺では,講談の修羅場に見立てて,借金取りとそれを防ごうとする長屋の衆の合戦が描かれる.借金が淵とか裏店が崎といった,借金にまつわる地名が出てくる.入れ替の峰は,釜の代わりにふんどしのようなもの. 
"すでに高き入れ替の峰と名づけし山をひかえ"(質屋合戦) | 
  | 
  | 
  | 
| 地獄谷 | 
    じごくだに | 
    三人旅(旺文小さん2:09) など 12件6題 (圓朝1件, 東京10件, 上方1件) | 
架空 | 
「三人旅」のびっこ馬は,客を乗せたまま駆けだして,地獄谷に客を振り落とすのが習性.地獄谷は,箱根山中にあったり,恐山にあったりもする. 
"いやあ、この裏に地獄谷ッて、深え谷があるでえ、馬ッ鹿野郎がそこへ落っこってなあ"(三人旅) | 
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  | 
  | 
| 随徳寺 | 
    ずいとくじ | 
    山号寺号(アリス子ども4:02) など 7件7題 (圓朝1件, 東京6件) | 
架空 | 
山号は一目山,寺号は随徳寺.都内の随徳寺は別にカウントしている."しそんじ"の方は,南無山至尊寺など,漢字表記が定まっていない. 
"いちもくさん隨徳寺だ。うわーっ、なむさんしそんじ"(山号寺号) | 
  | 
  | 
  | 
| ずくねん寺 | 
    ずくねんじ | 
    八五郎坊主(PHP枝雀:3) など 9件5題 (東京2件, 上方7件) | 
架空 | 
突念寺,俗念寺,ツクネン寺などをずくねん寺に統一した.下寺町ならば,大阪市中央区に分類してもよい.大きな庫裏に,"坊主〜"と呼ぶ声が響く. 
"下寺町のズク念寺さんや。大きな銀杏の木があるで、それを目印に行きなはれ"(八五郎坊主) | 
  | 
  | 
  | 
| 月尾町 | 
    つきのおちょう | 
    百人一首(新風金語楼3:17) 1件1題 (東京1件) | 
架空 | 
いい芝を刈りに,京都郊外の長月野に繰り出したという.素性法師,百人一首の歌,"今来むといひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな"のキョクり. 
"京都のね、そばにある、長月野のそばに月尾町というのが。いまはないよ、昔の話だ"(百人一首) | 
  | 
  | 
  | 
| 峠村 | 
    とうげむら | 
    五人組(立艶笑文庫1:40) 1件1題 (東京1件) | 
架空 | 
峠村に建てられた棒杭の文字を,"手偏に上下"と"五人組"がかいたという.ちょっとわかりにくい小噺. 
"この村の名は何と申す?はい、"峠村"と申します"(五人組) | 
  | 
  | 
  | 
| 七瀬川 | 
    ななせがわ | 
    虫干(玄文珍日本:08) 1件1題 (東京1件) | 
架空か | 
骨董屋の珍物づくし.西行伝説の川という.未詳. 
"西行が七瀬川という川の橋のそばで茶店に休んでいた、すると麦こがしがあるので"(虫干) | 
  | 
  | 
  | 
| 花の頓狂島 | 
    はなのとんきょうじま | 
    盃の殿様(騒人名作06:08) など 4件1題 (東京4件) | 
架空 | 
何だったかは思い出せないが,唄の文句にある. 
"御国は花の頓狂島、そんな変なところはあるかどうか分かりませんが"(盃の殿様) | 
  | 
  | 
  | 
| 幽霊の辻 | 
    ゆうれんのつじ | 
    幽霊の辻(コア小佐田定雄:01) 1件1題 (上方1件) | 
架空 | 
小佐田定雄作の「幽霊の辻」という作品では,道案内にしたがって堀越村へむかう旅人が,水子池,獄門地蔵,父追い橋,首くくりの松,幽霊の辻と,つぎつぎと恐ろしげな場所を通ってゆく.逃げた父親の身代わりに母子が人柱になったのち,川面に母の姿が浮かび,子の声が聞こえてくるのが父追い橋. 
"ちょうど幽霊の辻までさしかかりますと、首くくりの松のかげから一人の娘"(幽霊の辻) | 
  | 
  | 
  | 
| 陽成院 | 
    ようぜいいん | 
    無学者論(講明治大正3:17) など 2件1題 (東京2件) | 
架空 | 
「千早振る」と対になる「陽成院」という落語.龍田川は相撲取りだったが,陽成院は京都のお寺. 
"マアその京都に陽成院という寺がある……これはその山寺だ"(無学者論) | 
  | 
  | 
  | 
      |  不明 | 
      | 
  | 
  | 
      | 地点名 | 
    この1題・登場回数 | 
位 置 | 
備 考 | 
  | 
  | 
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| 玉川 | 
    たまがわ | 
    芝居風呂(不二演藝画報復刻:08) 1件1題 (東京1件) | 
  | 
"それともたって入りたくば、玉屋の玉水玉川の水で洗って入った入った"(芝居風呂) | 
  | 
  | 
  | 
| 小原のいそ | 
    おはらのいそ | 
    応挙の幽霊(角川文庫08:03) 1件1題 (東京1件) | 
  | 
磯節の文句なので,♪磯で名所は大洗様よ,ハアサイッショネ.これでいいとすれば,なんという書き違えだこと. 
"いそで名所は小原のいそよ。ああさいっしょねえ"(応挙の幽霊) | 
  | 
  | 
  | 
| 小岩村 | 
    こいわむら | 
    ぢぐち(講明治大正6:04) 1件1題 (東京1件) | 
  | 
明治時代のキワモノ地口なので,もはや調べようがない.現江戸川区の小岩のことかもしれない. 
"『小岩村の親殺し』『太神楽のホヤこわし』"(ぢぐち) | 
  | 
  | 
  | 
| 志賀神社 | 
    しがじんじゃ | 
    萬歳(騒人名作12:17) など 3件1題 (東京3件) | 
  | 
万歳の柱立て.松尽くしならば,四本目には志賀の松で,滋賀県唐崎の松. 
"四本のはアしらが志賀の神社で、五本の柱が牛頭天王ポンポン"(萬歳) | 
  | 
  | 
  | 
| 大巨寺の森 | 
    だいきょじのもり | 
    無筆の女房(講明治大正3:19) 1件1題 (東京1件) | 
  | 
俗謡らしい. 
"蝉が鳴く鳴く大巨寺の森で、蝉ぢゃござらんをとせでござる"(無筆の女房) | 
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  | 
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| 大教寺の森 | 
    だいきょうじのもり | 
    無筆の女房(講落語全集1:05) 1件1題 (東京1件) | 
  | 
"蝉が鳴く鳴く大教寺の森で、蝉じゃござらぬおとせでござる"(無筆の女房) | 
  | 
  | 
  | 
| 大源寺 | 
    だいげんじ | 
    口合小町(創元米朝4:11) など 2件1題 (上方2件) | 
  | 
口合小町に出てくる文句"菊大源寺"で,俗謡いなせ節の一部.一見菊の名所のようだが,白菊の大輪をさしていう俗称(花哇一夕話)とあるらしい. 
"菊大源寺あやめ杜若に女郎花"(口合小町) | 
  | 
  | 
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| 野呂本郷 | 
    のろほんごう | 
    渋酒(騒人名作11:24) 1件1題 (東京1件) | 
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"木曾街道の何というところで(中略)野呂本郷というだ"(渋酒) | 
  | 
  | 
  | 
| 早川村 | 
    はやかわむら | 
    引窓与兵衛(立名人名演02:08) 1件1題 (東京1件) | 
  | 
「旗本五人男」に出てくる早川は,伊勢崎市から太田にかけて実在する早川.こちらは大間々とあるので,別物になる.不明. 
"上州大間々と桐生のあいだに早川村という村がござります"(引窓与兵衛) | 
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| 春根不動 | 
    はるねふどう | 
    からくり医者(講古典上方艶:10) 1件1題 (上方1件) | 
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"お春は、春根不動の伊勢参り、出会うところが坂の下"(からくり医者) | 
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